
高台に越してきた伝統古民家!
別棟住まい付きの店舗物件
桜井市大字高家
金額 | 3,480万円 |
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物件種別 | 木造瓦葺ガルバニウム板平屋建(古民家) 木造瓦葺2階建て(居住用戸建) |
アクセス | 近鉄大阪線「桜井駅」 お車で約13分 約5.6km |
建延面積 | 古民家:延べ124.07㎡(37.53坪) 居住用戸建:延べ97.98㎡(29.63坪) 1F:57.62㎡ 2F:40.36㎡ |
敷地面積 | 公簿3030.84㎡(916.82坪) |
本物件ご案内前のご留意事項について
桜井市大字高家(たいえ)は、大和三山や遠く生駒山まで一望できる景観の中に、なだらかな畑が広がる、人気の田舎エリアです。農地をお探しの方にも注目されている地域ですが、今回ご紹介するのは、まるで絵に描いたような田園風景の中、高台に静かに佇む一軒の古民家です。
時を遡ること18年前——。場所は滋賀県のとある田舎町。建築士であったオーナーが訪れていたのは、一軒の茅葺き古民家でした。飲食店として利用するための建物を探していたオーナーは、太い梁や美しく残る建具に心を奪われ、この古民家に強く惹かれたのです。
※移築前の古民家の写真
建物が決まると、いよいよ引っ越しの準備が始まります。そう、この古民家は、滋賀県から奈良県桜井市へと“移築”された建物なのです。
茅を下ろし、梁をパーツごとに解体して移築先まで運搬。足りない部材は古材を探して補い、移築の過程では床の補強や、新たに調理場を設けるなど、料理店として建築されました。
家具も、家具職人に依頼して一部が新たに作られていますが、基本的には元の建具や梁がそのまま活かされています。膨大な手間とコストをかけてでも、「理想のロケーション」と「理想の建物」で料理店を開きたい。そんなオーナーの強い想いが込められた一軒なのです。古民家リノベーション物件は、オーナーの情熱が住まいづくりやお店づくりに反映されることが多いですが、こちらの古民家からも、そのこだわりと愛情が伝わってくる素敵な物件です。詳しくご案内します。
※移築のための解体時の写真
昔の町家や古民家がそのまま残っているような、風情ある玄関口。大戸の前には、桶や筧(かけい)が置かれ、左手には、かつて穀物を選別するために使われていた道具「唐箕(とうみ)」のオブジェも設置されています。昔ながらの生活の面影を感じさせる粋なしつらえ。まるで懐かしい時代にタイムスリップしたかのような、趣のある玄関エリアが出迎えてくれます。
戸をくぐると、まず目に飛び込んでくるのは、縦格子戸の上に渡された太い梁。その奥、上がり框や格子の隙間からは、やわらかな光が差し込みます。かつての暮らしがそのまま蘇ったかのような佇まい。
上がり框のマットな質感・廊下の反射と影、趣があります。お店という事もありますが全室丁寧に管理されています。
こちらの店舗は、いわゆる古民家リノベーションというよりも、徹底的に“昔の装い”を再現されたという趣きがあります。床部分については、移築後の組み立て時に基礎からやり替えられ、補強済みです。
室内に足を踏み入れると、まず目に飛び込んでくるのは囲炉裏テーブルを配した趣ある客間。囲炉裏部分は蓋を取り外して火を囲むことができ、本格的な火棚や吊り縄が設置されており雰囲気があります。木製の4枚ガラス戸越しに庭が見えテーブル席として利用できます。和紙で造られた可愛い照明が温かな雰囲気を演出しています。
天井を見上げると太い梁が見えます。田舎家屋の粋な空間の中でお食事を楽しむ事ができます。
高家(たいえ)は、多武峰四郷のひとつに数えられ、かつては「高屋」と呼ばれていました。万葉集には舎人親王が詠んだといわれる歌が収められており、その幻想的な詠みに登場する地名が高屋(現・高家)を指していると伝えられています。
多武峰と飛鳥の間に位置する高家は、なだらかに広がる田園風景の奥に市街地を望み、遠く生駒山まで見渡すことができます。桜井市の景観の中でも、農業地帯ならではのノスタルジックな情趣を感じさせる魅力的なエリアです。本物件は高家の奥、高台に位置し、縁側からその風景を望むことができます。夜になると美しい夜景を楽しむことができるそうです。
客間は、冒頭で紹介した囲炉裏の間とあわせて全4室。3室の和室は、いずれも畳敷きの室内にテーブルが置かれています。竿縁天井や鴨居といった意匠が綺麗な状態で保たれています。こちらの物件の魅力は、細部に感じる本物の質感。オーセンティックな昔ながらの居室を再現している点です。室内の建具は、滋賀県から古民家を移築されたものがそのまま使用され、風情を引き立てています。
室内のテーブルは、もともと座敷用だったものに、ご主人が足を取り付け、テーブルとして使えるように工夫されています。足は取り外し可能で、必要に応じて座敷用テーブルとしてもご利用いただけます。 客室はすべて4.5帖から6.0帖の広さで構成されており、建具を外すことで大広間としても利用可能です。さまざまなお客様のニーズに対応できる設計となっています。
奥の和室には床の間と和箪笥が設えられ、小型の古民家模型が置かれています。この精巧なミニチュアはご主人自らが制作されたもので、この古民家への愛情が伝わってきます。案内時にはぜひ可愛らしいミニチュアもご覧ください。
精巧に造られた可愛らしいミニチュア。目を凝らして室内を覗いてみると・・・
お庭側の和室は黒光りする建具とガラス窓が印象的。垂木の下には板間があり、花を飾るなどできる余白があります。何軒もお家を探され選定した古民家。落ち着きと素朴な説得力を感じました。たとえば予約制のレストランや古民家カフェを開業したい方は、特別な改装を施さずとも、そのまま客間としてご利用いただけると思います。
ドリンク用冷蔵庫と厨房をつなぐカウンター脇の土間から天井を見上げると、梯子階段が設置されているのに気づきます。梯子を上ると、屋根裏を改装された洋室と物置があります。古民家には蚕や野菜を保管するための屋根裏があり改装を行う際に、居室等にされる方が多いです。梯子階段は取り外しができるよになっており、昔のロフトのような感覚で利用できます。これまで多くの古民家を見てきましたが、同様の梯子仕様はあまり見たことがなく、店舗のインテリアとしてもアクセントになっています。
ダイナミックな調理場。昔の食事処の調理場はこんな風貌をしていたのだろうと想像させるような粋な雰囲気。SNSに思わずポストしたくなるような佇まい。おくどさんはもちろんご飯を炊く事ができます。昔ながらの方法で炊きたてのご飯を提供する事ができます。奥には業務用のコンロやステンレスの炊事場があります。お客さんの視界に入る部分は遠い昔を想起させるような雰囲気を大切にされている事がわかります。
調理場でひときわ目を引く大きな食器棚の一部と、縦長に広がる立派な調理台テーブル。実はこれら、家具職人の手によって造られたものなのだそうです。元の建具に沿って丁寧に仕立てられた棚とロングテーブルは、空間に自然と溶け込み、違和感がありません。細部にまでこだわりが感じられます。
キッチンはステンレスの調理場、洗い場は複数あります。使い勝手の良さそうなキッチンです。冷蔵庫は4年ほど前に買い換えたばかりだそうで新しいです。嬉しいポイントです。
キッチンエリアの竿天井には埋め込みで換気扇が設置されています。
食器棚の中にはたくさんの和食器が入っています。一部の食器についてはご相談可能です。飲食店をお考えであれば、そのまま雰囲気に合う食器をご利用いただけます。
店舗設計するさいにお手洗いはコストの問題から既存のトイレにされる方が多いのですが、こちらの店舗はお手洗いも客間の雰囲気と乖離しないよう造られています。上部の格子窓や和皿を利用した手洗いボウルやトイレ内の装飾にもこだわりを感じます。
店舗に息づく古民家でしか生まれない唯一無二のテクスチャー。木の艶や節、時間が染み込んだ建具の表情、光の反射。100年以上経過した骨組みや建具のビンテージにしか出せない味わい。かつての暮らしが語りかけてくるようなノスタルジックな空間の中で過ごす事ができます。
古民家の前に鳥が飛びその奥に山並みの絵が描かれた磨りガラス
天然木の流線をうまく利用されたアクセントになっている床
囲炉裏の間の梁
客間からの景色
取材時の4月上旬、玄関を出ると目の前の山林で桜が美しく咲いていました。柿と栗は、今年実をつけるかもしれないとのことです。(柿栗三年)竹林ではタケノコが採れ、お店の前にもさまざまな植栽が施されています。黄金色に輝くレンギョウのほか、ふきのとう、ささにしき(サクランボ)、アイリス、大手毬(おおでまり)、紫蘭(シラン)など、多彩な草木が庭を彩るそうです。客室側の縁側から望む日本庭園も見事で、古民家の佇まいと豊かな景色に、心地よい春の風が流れていました。
店舗とは別にお住まい用の戸建てが附属します。床暖房のついたLDKのある居住用の戸建て。店舗兼住宅をお探しのお客様にたいへんおすすめの物件となります。居室内はお住まい中となりますため写真はございません。
古民家を再利用した店舗をお考えのお客様のお問い合わせをよく頂きます。こちらの物件は、ロケーションの良さと店舗の古民家のクオリティ。そして別棟として住居がある事。店舗+住宅や店舗兼住宅をお探しの方に理想的な物件だと思います。
桜井市高家(たいえ)のなだらかな田園風景を一望する高台に佇む、古民家店舗+住宅。滋賀県から移築された大梁や建具を活かし、囲炉裏席や本格おくどさんを備えた趣ある食事処です。縁側越しに広がる田園や夜景を楽しめる客間は全4室+屋根裏部屋があり、敷地内には床暖房付きの住居用の戸建て(別棟)も付属します。オーナーは店舗として引き継いでいただけるような方をご希望されています。食器類一部そのままご利用いただけます。料理店、古民家カフェ兼住宅として理想的な物件だと思います。ぜひお問い合わせください。 ご案内は予約制となります。居住中の物件となります。即日のご案内は承る事ができませんので必ず事前にご案内予約を頂ければと思います。フォームメールからお問い合わせください。ご都合の良い日程を複数いただけますとご案内スムーズです。
物件名 | 桜井市大字高家(たいえ) | ||
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金額 | 3,480万円 | ||
物件種別 | 木造瓦葺ガルバニウム板平屋建(古民家) 木造瓦葺2階建て(居住用戸建) |
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アクセス | 近鉄大阪線「桜井駅」 お車で約13分 約5.6km | ||
建延面積 | 古民家:延べ124.07㎡(37.53坪) 居住用戸建:延べ97.98㎡(29.63坪) 1F:57.62㎡ 2F:40.36㎡ | ||
敷地面積 | 公簿3030.84㎡(916.82坪) | ||
間取 | 図面参照 | ||
築年月日 | 平成19年月日不詳 移築の際の築年月日となります。※移築前の古民家の実際の築年数は150年ほどとなります。 |
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駐車場 | 有 | ||
地目 | 宅地・山林・原野 | ||
地勢 | 高台 | ||
都市計画 | 市街化調整区域 | ||
設備 | 電気・水道・LPガス・合併浄化槽 | ||
状況 | 居住中 | ||
取引形態 | 仲介 | ||
接道状況 | 里道:北西 幅員 約2.5m 北西 接道 約22.59m |
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その他 | |||
更新日 | 2025.04.27 販売開始いたしました。 | ||
更新予定日 |
更新予定日更新日から1ヶ月後予定 ※情報に変更がある場合予定日を待たず随時更新します。 ※情報に特に変更がない場合は更新を行わない場合もあります。 |