LIVELY FOREST
小さな森の豊かな庭
野迫川村北今西
ホーム > 田舎暮らし > 吉野郡野迫川村大字北今西
こちらの物件の販売は終了しました。
金額 | SOLD |
---|---|
物件種別 | 川沿いの敷地付きログハウス別荘 |
アクセス | 野迫川村コミュニティバス「北今西小学校前」徒歩約11分( 830m) |
建延面積 | 合計:157.90㎡(47.76坪) 内訳:ログハウス:仮実測 82㎡(24.81坪) 離れ:仮実測45.90㎡ (13.88坪) 工房:仮実測30㎡ (9.07㎡) |
敷地面積 | 登記面積2,176㎡(664.29坪) |
高野山を越え和歌山と奈良県の境目あたり。奈良県ディープサウスエリア「野迫川村(ノセガワムラ)」大阪からお車で片道2時間~2時間半ほどで到着できる自然豊かな秘境です。レトロなホテルやキャンプ場を通り過ぎスロープをおりると森林のアプローチ奥に可愛らしいログハウスが見えます。この小さな森はオーナーご夫妻である「モノづくりが大好きなお父さん」と「植物とアンティークが大好きなお母さん」お2人の飽くなき好奇心から生まれました。植物が活々とひしめき合う豊かな庭。実は最初からこのような場所だったわけではありません。ご夫婦が35年をかけて育みこの場所を愛し、そしておもいっきり遊んでいるうちに森となり、縁が生まれ沢山の人がこの庭に訪れるようになりました。お話をお伺いしていると、この場所はお2人の豊かさその物だと感じました。詳しくご案内します。
森に佇む吉野杉と檜で作られたログハウス。その始まりのエピソードがとても面白い。お父さんがお家作りを考えはじめた頃、日本製の建具はアルミサッシが主流でした。木の窓はあるにはあるけれど海外製でとても高価。だったら自分で造っちゃえ!そう考えた事からお家造りが始まります。通常はお家の設計を決めてから建具を作るものですが、このログハウスはお父さんが作ったオリジナル建具からスタートしました。
ログハウスを施工したのたのは、高野山の寺院などを手掛た地元の宮大工さん。建具サイズを測り、お父さんと間取り・設計をプランニングし、重機は使わず人力動員で柱を立てその間に梁を積むポスト&ビーム施工で作られました。日本の寺院などでも用いられる建築法との事。甘皮付きの丸太を活かしたログハウスは、カビが生えにくいとの事。手掛けた宮大工さんが吉野杉で造った最初で最後のログハウスとなりました。ログハウスは海外の木材で作られる事が多いですが、地元の吉野杉と檜で造られた珍しいログハウスとなりました。大工さん曰く「建材は地元の木材を使う事が一番!」その土地の気候や風土に合い長持ちするのだそう。
リビングのテーブルとロングチェアはお父さんの手作り。室内には廃材などを利用してDIYで造られたお父さんが造った家具やお母さんのビンテージ・アンティークが沢山。
このスピーカーは小学校で使われていた学童机の天板を使いお父さんが造ったスピーカーです。暖かくて柔らかい音がします。レコード好きの方に聞いてもらいたい音。室内家具など一部を除いてそのままご利用いただけるならご相談可能です。
ごついカウンターテーブル付きのキッチン。カウンターチェアは切り株を使ってお父さんが造りました。キッチンは骨太なステンレス製。木の家と相性のよいシンプルな物を選ばれています。使い勝手の良さそうな広いキッチン。大きな換気扇・キッチンワゴンもステンレスで統一されています。室内・庭にも共通しているのですが、雑多なようで不思議な居心地の良さを感じる住まい。
陽だまりが建具から入るキッチン空間。オープンになっているので必要な物がパっとわかるようになっています。何かおいしい物を作りたくなるキッチン。
ごちそうになった自家製あんこのバタートースト☆
お父さんが切り株で造った可愛いカウンターチェア。室内に飾られている絵の額縁もDIYで造られています。お庭編でご案内しますが、DIYが好きな方にたいへんお勧めの物件でもあります。
暖炉は2代目。最初は大型のスウェーデン製を使われていましたが、現在はコンパクトで省エネのオーストリア製の暖炉を使用されています。真冬はたいへん寒く、冬場は室内中温めるのに半日ほどかかりますが、身体を芯から暖かくしてくれます。その変わり夏は涼しく避暑地としてはとっても過ごしやすい場所なんだそうです。
2階の約12帖のロフトスペースは寝室に使われています。窓が2つある採光の良いお部屋。大人数10人で寝泊りした事も。ロフトの手すりには落下防止のためネットがされてあります。
複数人で宿泊すると朝晩混雑しがちな洗面エリアですが、洗面室はボウルが2つある嬉しい仕様になっています。浴室広めでゆったりバスタイムを楽しめます。お風呂は薪焚き風呂になっています。給湯式ではないので少し手間がかかりますが、取材中ちょうどお父さんがお風呂の用意をされていて、薪火煙の良い香りがしていました。浴槽は高野槇で造られています。高野槇は和船にも使われてきた水に強い木材。湯舟につかると良い香りがするのだそうです。
ログハウスの前には広々としたウッドデッキがついています。大きなテーブルが置いてあり、外で食事をする事もできます。お布団や洋服もこちらに干すことができます。木漏れ日を感じながらゆったり過ごすことのできる開放感のある空間です。
ログハウスの隣の離れは、縁側のついた2K。浴室・トイレもありますので、独立して利用する事が可能。こちらもログハウス同様に宮大工さんが造りました。離れはオール電化で和室には、掘りごたつがついています。ほぼ利用されなくなり、湿気でカビが生えている部分などがあります。室内お住まいになられる場合は、畳替などの補修が必要になります。
最初にお家を訪れた際に感動した吉野杉のアプローチ。エントランスを見ただけで、また素敵な物件に出会えたとわかりました。しかしお話をお伺いしていると、この森が最初から現状のような姿ではなかった事がわかりました。ログハウスが造られた頃に少し時間を巻き戻します。
ログハウスができた頃の現地。写真を見て驚いたのですが、ほぼ「荒地」のような状態からこの場所は始まりました。奈良の豊かな自然を感じる森は、実は人が手を掛け育んだ森だったのです。生え過ぎた葉でお互いに日が当たらず、細いままの杉は枝切を行い日差しを浴びさせました。時代の流れで撤去される事になった小学校の畑土を再利用。ボンゴカーを何往復もしてお2人で運んだそうです。木くずを撒き、植物が育ちやすい土壌を造り、少しずつ植栽し豊かな庭になっていきました。
お母さんがお庭を造るにあたり大切にしたテーマが「整備された綺麗な庭園にしないこと」。植物がありのまま生きるナチュラルなお庭には沢山の山野草が咲いています。四季毎にお庭の景色も変わるため、紹介しきれない部分多々あるのですが、お庭を散歩しながら6月上旬の植物を教えていただくと、それでも中々のボリュームになりました。お庭を散策するような気持ちでご覧いただければと思います。
アプローチに咲いていた「こあじさい」すーっと爽やかな甘い香りが漂いました。「もうすぐ山アジサイも咲きだすよ」とお母さん。
可愛らしい実のような花を咲かせる鳴子百合。
白い可憐な花を咲かせる二人静香。いつまでも一緒にという花言葉があります。
門のように向かい合う2本の檜。敷地内におおよそ50本ほどの樹木があります。
植物は頂き物だったり別の場所から植栽し、少しずつ増やされていきました。その中で教えられる事も沢山あったそうで、例えば石灰水質の植物や高山植物は育ちにくいのだそう。育っても小さくなってしまう。似たような地域で生きる植物は元気に育つ。お話を伺いながら宮大工さんの言葉を思い出しました。風土が植物の成長にも大きく影響することを植栽しながら学んでいったそうです。
お庭には小さな庭池があります。貯水した水がオーバーフローした際に流れる仕組みになっています。透き通った綺麗な水です。魚を泳がすとトンビに食べられてしまうので、今はアメンボが住んでいます。
紫褐色のベルベットのような質感。綺麗な花びらを咲かせる黒フウロソウ。
草陰からじっと何かをみつめるよう凛と立つ。まだら模様のフォルムがそのまま名前になったマムシソウ。
傘のような八角の葉の下、抱えられるように咲くハッカクレンの不思議な花。
まだまだ紹介しきれていない植物が沢山。小さな植物も大きな樹木も季節を謳歌する賑やかなナチュラルガーデンです。
アプローチ側からログハウスに向かう左手に見える可愛い建物。こちらはお父さんの工房と物置。アプローチ側からは物置に入り。川沿いからは工房に入れます。
錦帯橋の作り方を参考にして造られた工房は、2階建てになっています。屋根はガルバニウムで錆びにくくなっています。通し柱はお庭の杉の木を使い、その他屋根以外の素材は頂きものや、廃材で造られたとの事です。この工房兼物置は、合計6年をかけて作られたお父さんの集大成なのです。
1階の門扉は、姫路県の庄屋さんが使われなくなった冠木門を頂き造られました。もう片方は何処かの寺院で再利用されているそうです。お家造り・お庭造りを通して沢山の人と縁が生まれ、素材や植物など頂く事が多かったそうです。
とにかくモノ造りが大好きなお父さん。好きが高じてお友達のお家のウッドデッキを任され造ったこともありました。ログハウス編でも紹介したように、たくさんの家具を造ってこられました。工房には本格的な工具が多数おいてあります。アウトドアやDIYが好きな方に嬉しい創作スペースになっています。
物語に出てきそうな小屋。横から見ると石積の壁になっています。この石を積むのに5年ほど掛かったとの事です。
アプローチ側から2階の物置に入る事ができます。なんとも愛らしい佇まい。入口のランプはお母さんが選んだアンティーク。たっぷり収納ができるスペースです。奥にはバルコニーがついています。
敷地にはバーベキューができるコーナーがあります。大きなウッドテーブルとチェアが用意されています。お庭は川原桶川の川辺にあり、敷地から河川に降りる事ができます。フェンス張りしているのでお子様がおられるご家族も安心して遊べる敷地です。※川辺の入口は施錠可能になっています。ほぼプライベートで利用できるアウトドアゾーン。透き通るブルーグリーンの水は、夏場でも冷たいそうです。ホットコーヒーを用意し遊びながらご飯を食べながら、ゆっくり過ごすのも良いですね。シーズンには「あまご釣り」もできるそうです。もし釣りをする場合はチケット購入が必要になります。色んな楽しみ方ができる遊び場です。熊野古道の小辺路が近く「伯母子岳」へハイキングする事もできます。遊び疲れたら食堂もある野迫川温泉にお車で3分・徒歩で約12分で骨休めにいく事もできます。高野山へはお車でおおよそ50分ほど、龍神温泉まで約1時間ほどで到着できます。
実は工房を利用してベーカーリーレストランをする計画もあったのだとか・・しかし時の流れもあり、お2人の冒険はまだまだ続きますが、野迫川での冒険はひとまず一区切り。吉野杉で造られたログハウスと独立した平屋がついた森の中のプライベートガーデン。お庭の植物が訪れるたびに違う景色を見せてくれます。DIYや木工が趣味の方には集中して制作できる環境があります。遊びにくるたび新しい発見ができる場所だと思います。
※物件の販売は終了しました。お問い合わせありがとうございました。
物件名 | 吉野郡野迫川村大字北今西 | ||
---|---|---|---|
金額 | SOLD | ||
物件種別 | ログハウス:木造カラーベスト葺2階建て 離れ:木造カラーベスト葺平屋建て 工房:木造合金メッキ鋼板葺2階建て |
||
アクセス | 野迫川村コミュニティバス「北今西小学校前」徒歩約11分( 830m) | ||
建延面積 | 合計:157.90㎡(47.76坪) 内訳:ログハウス:仮実測 82㎡(24.81坪) 離れ:仮実測45.90㎡ (13.88坪) 工房:仮実測30㎡ (9.07㎡) |
||
敷地面積 | 登記面積2,176㎡ (664.29坪) |
||
間取 | ログハウス:1DK 離れ:2DK |
||
築年月日 | ログハウス・離れ:平成3年年月日不詳 工房:平成10年月日不詳 |
||
駐車場 | 有※複数台可能 | ||
地目 | 山林・田 | ||
地勢 | 平坦 | ||
都市計画 | 無指定区域 | ||
設備 | 電気・個別浄化槽・LPガス・山水※備考をご確認ください。 |
||
状況 | 利用中 | ||
取引形態 | 仲介 | ||
接道状況 | 北側 幅員約4m 接道約3m | ||
その他 | ※山水の使用料は年間3万円。 ※シーズンにあまご釣りをする場合チケット購入が必要です。 |
||
更新日 | 2024.9.14 販売終了しました。 |
||
更新予定日 |
更新予定日更新日から1ヶ月後予定 ※情報に変更がある場合予定日を待たず随時更新します。 ※情報に特に変更がない場合は更新を行わない場合もあります。 |